帝王切開をするとお腹に手術の痕が残ります。
これは、ママが赤ちゃんを命がけで出産した証ともいえるものです。
しかし体に傷が残るのって、女性にとっては複雑な部分がありますよね?
私は長女を出産して初めて下腹にできた手術痕をみたとき、「赤ちゃんを産んだ証なんだ!」と前向きに捉えられたので、落ち込んだりすることはなかったんです。
しかし日が経つにつれて、動くと痛いし、かゆくなるし、たまに傷が疼くし、想像以上に大変だなって思いました。
そして久しぶりに温泉に行って、下腹に傷のない周りの女性をみたときに、「私はもうあの姿には戻れないんだな」って正直思っちゃったんです。
そして大浴場の中を移動するときは、タオルでお腹を隠して歩いてました。
帝王切開で出産したことに悔いはないし、恥ずかしいことなんて何一つもないんです。
でも傷を見られることに、少し抵抗がありました。
というのも、私は傷口のケアをほとんど行わなかったので、産後2年経った今も傷がかなり目立ちます。
きちんとケアすべきだったなとそこは後悔してるんです。
今回は帝王切開に伴う痛みと傷あとケアについてお話しさせていただきます。
目次
帝王切開に伴う痛みとは

産後に行われる触診が激痛
入院中は看護師さんが子宮の状態をチェックするために、お腹を触診しにくるのですが、これも激痛でした!
これは傷の痛みと後陣痛の痛みのダブルパンチが起きているからです。
看護師さんから「お腹押すよー。痛いけど我慢してねー」と言われるのですが、もう悶絶。。。
「いてててててて…」と声が出てしまうほどです。
2度目の帝王切開のとき、隣のベッドに同じく帝王切開で出産された若い女の子がいたのですが、その子も触診のとき
「痛い痛い痛い…」と言ってました。
でも痛みのピークはだいたい産後3日あたりまでで、次第に楽になってきます。
産後翌日から行われる歩行訓練が激痛
産院にもよると思いますが、私が出産した2か所の病院では、出産翌日から歩行練習を行いました。
導尿の管を抜かれ、点滴を持ちながら歩行練習。
これがまた痛いんですよね!
まずベッドから起き上がるのに激痛。
起き上がるのにお腹に負荷がかかりますから、とても大変なことです。
そして体を起こして、ベッドの淵に座り、立ち上がるのにまた激痛。
この工程に何分かかるんだ?っていうくらい時間をかけてゆっくりやらないと激痛が走ります。
そして歩き出したらまた激痛。
しかし歩けるようにならないとトイレに行けないので、ひたすら痛みに耐えて頑張るのみ!
そもそもなんで産後すぐ歩行させるのか?というと、傷の癒着を防ぐためなんですね。
なので歩いて体を少しでも動かさないと、体の回復が遅くなってしまうんです。
私は1度目の帝王切開のときに痛みに耐えかねて、あまり歩行練習をしませんでした。
そのせいで傷の痛みなどがなかなか取れず、退院後の育児の際に大変でした。
2度目の帝王切開のときは、2日目に歩行練習をして、空いた時間があればベッドで休むのではなく、病院の廊下を散歩していました。
というのも、翌日に娘が面会に来る予定だったんです。
しかし、家族との面会ができる場所は談話室のみ。
その談話室が病棟の1番奥にあったため、そこまで歩けるようにならないと娘と面会ができなかったんです。
そうなったらどうにかして歩けるようにならなきゃいけない!と、夜もひたすら歩いていました。
しかし産後は無理は禁物。
傷の痛みなど個人差があるので、自分のペースで行った方がいいと思います。
帝王切開の傷口のケア

帝王切開を受けると、必ずできるのが手術のあと。
これがピリピリ痛くてとても大変なんですよね。
この傷はきちんとケアをしてあげることで、回復も早くなり目立ちにくくできるんです。
私は産後ケアを怠ったため、傷がぷっくりと痛々しいケロイドになってしまいました…
私のようにならないためには、きちんとしたケアが必要!
その方法についてお話しをします。
傷痕を早く治すために必要なこと
手術によってできた傷あと。
できればきれいになくしたいですよね。なくすことはできなくても、目立たないようにしたい!!
そのためには何をしなければならないか?というと、「摩擦を避けてあげること」。
手術後の傷あとはは、周りの皮膚がひっぱられたり、こすれたりすると赤く盛り上がりやすくなります。
産後のママは赤ちゃんを抱っこしたり、授乳したり、家事をしたりと大忙し。
その中で「傷に摩擦が起こらないように」なんて気を付けながら、生活するのは難しいです。
是非そこで使ってもらいたいのが、傷あとを保護するテープです!
傷のケアには保護テープ!
この傷を保護するテープは楽天やアマゾンなどでも販売されているので、手軽に購入することができます。
私は「アトファイン」という商品を使っていましたが、はがれにくく、かぶれないのでおススメです!
私の傷は横切りですが、Lサイズのもので傷全体をカバーできました。
これを貼るだけで洋服からの刺激も守ってくれるし、傷がひっぱられることも軽減されるので、是非使ってみてくださいね。
保護テープを貼る期間
私は2度目の帝王切開を受けたとき、病院の先生から「産後6カ月くらいまでは保護テープを貼ったほうがいい」といわれました。
1度目の帝王切開のときは保護テープの存在すら知らず、見事なケロイドになりました。
2度目の帝王切開のときは、保護テープを購入し、産後1か月くらいまでは貼っていました。
しかし、だんだんと面倒になりやめてしまったんですよね…
そしたらまた見事なケロイドになりました…
私のようにならないためにも、産後半年までは保護テープを貼ってください!!
自宅でできる傷あとマッサージ
ご自身でできる傷あとマッサージがあります。
これは理学療法士である夫が、私に指導したマッサージです。
傷まわりの皮膚をマッサージしてあげることで、皮膚が硬くなるのを防ぎ、ケロイドの予防にもつながります。
傷が痛いときにやるのは正直大変ですが、早い段階から継続的にやってあげる方が、皮膚が硬くなるのを防げます。
保護テープの上からでもできますので、是非参考にしてみてください。
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帝王切開後の傷あとマッサージ~自宅でセルフケア~
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まとめ
いかがでしたか?
帝王切開の傷口については
ポイント
- 産後の傷口の治りをよくするためには、とにかく摩擦を避けてあげることが大事
- 自宅ケアとして保護テープを術後半年程度は貼ることがおすすめ
傷口ケアも自宅でしっかりしていただければ、ケロイドになることも防げますし、傷が目立ちにくくなります。
是非面倒がらずに、根気よくケアを続けてくださいね。